[ Darling  tigeeeeeer!]







「〜〜〜〜だから! だからさっきから何度も言ってる通りだな・・・・」


「何ですか?」


「もうそろそろ身体がヤバイんだって! こないだだって、ムリな体勢させられたおかげで筋肉痛が二日遅れで来たんだぜ!?」


「それはただ単に普段筋肉を使っていないせいですよ。 だから程よく使わせてあげますと言っているんじゃないですか」


「〜〜〜〜〜〜!!」


虎徹が思い出すに、ひとたび舌戦になってしまうと、彼に勝てたことはたぶん今まで、一度もない。
だから。
だから、先述の通り何度も先程から繰り返し続け、なんとか逃げ道を見つけ出そうとしているのに。
形勢はとてつもなく逆転ならず、まあいつも通り普段通り十中八九。


「きょ、今日はアレだ、アレ、ちとマズイ・・・・」


しどろもどろになりながら、アレと言いつつもうそこから後が出て来ないまま、
背筋にタラリと汗をかき始める虎徹相手、
眼前、まさに眼前(?) というか真上真正面(・・・・) 20センチのところまでその顔を近付けていたバーナビーは、しれっとして言い放った。


「アレ、と言われても・・・・。 毎日安全日じゃないですか、虎徹さん」


「・・・・・・・・安全日って・・・・・・・・・・・・あのなあ・・・・」


真上真正面、の表現通り。
真顔で真面目くさってとんでもない台詞を口にする、人気絶頂の相方に、
実はすでにベッドの上、組み敷かれていた虎徹はその状態のまま、諦念100%の溜め息をつく。
まあここ最近は互いに都合が合わなかったり、
それぞれ別々の仕事が入ってしまっていたりの日々で、しばらく一緒に居てやることができなかった。
だから本日のよう、久しぶりに一緒に帰宅し虎徹宅に連れて来てしまった時点で、相応の覚悟はしていたつもりなのだけれども。
それでも、オトナとして年上として、そうホイホイ軽々しくバニーちゃんの欲求要求を鵜呑みで受け入れ甘やかしまくってしまうのもどうかと思い、
タテマエ上、一応ストップをかけてみた。  ・・・・・の、だが。


「加えて明日は午後からの出勤予定ですし、朝までいけますね」


「・・・・・・・・・・・・・・殺す気かよ・・・・」


あながち冗談とも思えないバーナビーの言葉に虎徹が蒼褪めかけた途端、
「もう、問答している時間も惜しいです」
言い捨てられ、ぐいっと頭を枕に押さえ付けられた。
そしてそのまま、激しく口唇を奪われ塞がれる。


襲い込み、成功。
突然のキスに、慌てたのか固まったままの口腔から舌を絡め取り、
吸い上げて唇を何度も食む。
深いキスも実際随分と久しぶりだ。 虎徹の体温と唾液とを直接味わうことで、
飢えていたバーナビーの身体は、もう、(最初からする気もなかったが) 後退なんて出来やしない。
「・・・・は・・・、」
息継ぎの間すら惜しんで幾度も角度を変え、キスは続けられ、虎徹の息も荒くなってくる。
このまま続けてしまうと、互いに酸欠に陥ってしまいそうになったため、
バーナビーは一通り虎徹の口腔内の粘膜に舌を這わせ、
とりあえず隅々まで味わい尽くし終えてから口唇を離すと、
「まったく・・・・」
絡む吐息、虎徹は溜め息まじりで。


「〜〜〜〜〜老後の面倒まで、きちっと見ろよな!」


投げやりな態度を装いつつも(・・・・)、
しかし最終的にはOKをくれる三十路がやたらかわいく見えて、
「任せてください」
しっかり未来の将来の返事をしつつ、バーナビーは柔らかく笑ってみせた。

























急きながらも、丁寧に衣服を全て脱がせ、肌に舌を持っていく。
バーナビーの舌は虎徹の胸元を通って、今日のところは余計な愛撫などせず、真っ直ぐ下腹部へ辿り付き、性急なその動きに虎徹は少々、焦る。
「・・・・って、んな焦んなくったって、逃げやしねえって」
実際、焦っているのはその意味合いは違えど互いに正にお互い様、といったところなのだが。
そんな虎徹が落ち着け、と制してもバーナビーの性急な動きに変化はなく、
虎徹の両膝をぐいっと開き、まだ反応も乏しく柔らかいままのそこを、そろりと舐め上げた。
途端、眼前の虎徹自身に一挙に煽られたのか、
「すみませんが踏み止まれそうにないです」
そう告げるバーナビーの息はすでに荒く、告げたが早いか、柔らかな肉棒を指を使って口許に持って行き、ぱくりと口内に含み入れる。
「ちょ、待ッ・・・・・!」
温かく濡れた粘膜の感触と刺激とに、更に虎徹は焦って腰を浮かせてしまうのだが、
肉食うさたんの飢えっぷりは本当に限界だったようで、構わずそのまま虎徹自身を貪り続ける。
「待て、ッて・・・・!」
ここまで来てしまえば、バーナビーが聞く耳を持たないのは虎徹だってわかりきっていることなのだが、
それでもストップの台詞が口をついて出てしまう。
粘膜を粘膜で激しく扱かれ、大して時間も経たないうちにそこは次第に形作られ、
みるみるうちに張り詰めていく表面を舌で大きく擦り上げる愛撫に、虎徹は唇を噛んで、
まるで苦しみを堪えているかのように眉を寄せた。
「・・・急、過ぎんだろ・・・・ッ・・・・」
手を伸ばし、きれいな金髪を押しとどめようとする、この期に及んで往生際が悪いとも思える三十路の制止。
しかしバーナビーは依然無視、変わらず盲目的なまでに虎徹を咥え続けて。
長く口内に含まれ続ける虎徹の肉棒は、すでにバーナビーの口中で硬く勃ち上がり、
膨れ上がった先端からはじわりと透明の蜜が滴り始めている。
バーナビーはその蜜も舐め上げながら、更に口唇までも駆使して虎徹を味わい続けた。
「お・・・・落、ち着け・・・・っ・・・・!」
Going、否、強引すぎる一方的な口淫であっという間に高みに持って行かれ、
今にもバーナビーの口内に吐き出してしまいそうな絶頂感に襲われながらも、虎徹は止めようとする。
が、歳若いバニーちゃんはやっぱり年寄りのおじさんの云うコトなど何一つ聞かず、
早く早くもっと濃いその味を飲み干したくて、喉の限界まで奥に招き入れたそれを、きつく吸い上げた。
絶頂を促すその刺激によって齎される、堪えきれない射精感。
自分ではもう止められない生理的快楽に、
「バ・・・・ッ、カやろ・・・・ッ!!」
虎徹は強くバーナビーの後頭部を押さえ付けるが、ギリギリまで勃ち上がった自身を吸われるたび、
腰が上下に激しく揺れる。
「・・・・このまま、出してください」
咥えたまま、そう絶頂を促され、虎徹は歯を食いしばる。
バーナビーは、それもたわいない抵抗とばかり、最後に先端をきゅっと短く強く吸って、
その窪みを舌先でぐいぐいと抉じ開けた。
同時に、指先で敏感な裏側の筋をつうっと擦り上げると。
「く・・・・ッ!」
虎徹の腰が一際大きく浮き、一緒にバーナビーの口腔内でびゅくっと勢いよく吐き出される白濁。
待ち望んでいたその苦味をバーナビーは迷わず一口、二口で嚥下して、
残りの一雫すら全て飲み干そうと、虎徹自身からまだ口唇を離そうとしない。
「・・・・っは、離せって・・・・」
吐精直後の過敏なそこをしつこく愛し続けられ、
虎徹はいい加減バーナビーを一旦止めようとするのだが、
我儘うさたんはそんな抵抗をものともせず、続けて濡れたそこを吸い続けた。
「う・・・・ッ・・・」
達したばかりの中心部をずっと弄られ続ける快感に、身体が戦慄く。
ちゅっ、と一際鋭く、強く短く吸われた途端、
たまらず漏れる吐息と、また小さく白蜜を噴いた先端。
その残滓もしっかり飲み込んで、やっとここで満足したのか、
バーナビーはそのまま体勢を変え、乗り上げるかたちで虎徹の唇をまたも塞いできた。
絡ませられる舌と唾液を介して伝わる、自らの苦味。
それを虎徹が拒否する暇もなにもない。
「・・・・虎徹さん・・・、もっと・・・・」
ください、と熱に浮かされたかのような声で強請る、欲張りうさぎ。
「・・・・バニー?」
あまりの切羽詰まりっぷりに、どうしたんだよお前、と虎徹は怪訝に思う。
一方で、まあ若いし仕方ねーか、仕方ねえよな、と思い直し、自然に小さく笑ってしまった。
「何、ですか?」
と、気付いたバーナビーが当たり前だが訊いてくるけれど。
「なんでもねぇよ。 それよか、お前さんだって限界だろ」
ついっと腕を伸ばして、その整った顔に触れる。
なんだかんだ言いながらも、なんやかんや押されつつも、基本的に虎徹だってバーナビーが可愛くて可愛くて仕方がない、のだ。
だから、今度は自分から虎徹からバーナビーを引き寄せつつ。


「・・・・来いって。 早く」


誘うよう、低く、告げた。















中にあるのは、人差し指と中指の、二本。
最初こそ丁寧だった内部を解す指の動きは、すでにそこそこ激しいものになっている。
「・・・・く、・・・・」
内部の至るところを指先で押し上げられる都度、きついそこが小さな痙攣を繰り返す。
頃合を見計らい、バーナビーの指だけでなく舌までもが押し広げられた入口から内部に這わされ、
少しでも早く潤わせ、やわらかくしようと唾液を送り込んで。
同時に指がまた探り、内側からくぐもった濡れた音が上がりはじめ、
その音に互いの身体も唆されていく。
「大丈夫、ですか・・・・?」
「・・・・・ん、・・・・ッ」
何とかな、と頷く虎徹に、バーナビーは指先の位置を僅かに変えた。
確実に虎徹の悦いところを狙って定め、
前立腺をくいくい押されて、直接神経を触られるような快感に、再び屹立をみせる虎徹自身。
このままでは中の準備ができる前に、またも熱を吐き出してしまいそうで、
「も、・・・・イイ、から」
虎徹はバーナビーの行為をそのあたりで止める。
「・・・・でも、」
まだ、と逡巡するその表情に、何故か落ち着いてしまうのは虎徹の方で。
「キツイだろ、バニーも」
だからもう来いって、と重ねて言ってやると、
はい、と素直に頷き、バーナビーは指を引き抜き、虎徹の両脚を抱え上げた。
早く己の欲を吐き出したいのと同時に、早く早くその熱を感じたくて。
先刻まで指を埋めていた、その箇所に猛った先端を押し付ける。
「―――ッ・・・・!」
一応、受け入れられる程度にはしっかりほぐされていた入口にくぷりと先端が侵入し、
一瞬息を詰めた虎徹が身体を固くする。
が、中の熱さを逸早く感じ取ってしまったバーナビー。
その熱と、締め付けに逸ってしまい、こらえきれずまだきつい箇所を抉るよう、
自らのものを腰を進めて一気に埋め入れた。
「・・・・・は・・・っ・・・」
長らく待ち侘びていた彼の中の心地悦さに、バーナビーの口許から吐息が零れる。
一方で、
「ッ・・・・、い、つッ・・・・」
僅かに腰を動かすと、さすがに招いた方も性急過ぎたのか、
虎徹が苦痛の声を漏らした。
「虎徹さん、 ・・・・苦しい・・・ですか・・・・?」
当然ながら心配になり、バーナビーは細心の注意を払いながら、その顔を覗き込む。
と、
「・・・・そのうち、ヨくなるだろ」
眉を下げて、こんな時でもこんな状態でもへらりと笑われた。
自分でも、今すぐに揺すり上げて快楽を追いかけたかったのだけれど、
けれど、彼にそんな無理な笑顔を浮かべさせて、いくら飢えているからって、そこまで傍若無人にはなれず、暴走なんて出来るはずもなく。
ふう、と一度、バーナビーは深く息を吐く。
「バニー・・・・?」
「・・・・あまり無理はさせたくないんです」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今更、ソレ言うかよ・・・・」
呆れかえった虎徹の声色には、それでも、優しさと笑みが混じっている。
「虎徹さんはもう、オジサンですから」
「そのオジサンにメロメロなのはどこのどいつだ」
「・・・・・・・・僕です」
互いのへらず口を封じるように、唇同士が近付く。
口付けつつ、バーナビーは鈍痛で心持ち硬さを失った虎徹自身に指を添え、ゆっくり揉んでいく。
「ん・・・・ッ・・・」
ピクンと反応するそこと一緒に、内壁はバーナビーに絡み付いた。
「――、は・・・・っ・・・、」
限界近く猛っている自身を締め付ける強さときつさに、バーナビーもたまらず息を漏らす。
今すぐにでも力任せに動きたいという衝動を懸命に抑え、
試しに虎徹の最奥を突いてみれば、
「ッ!」
腰がビクンと跳ね、手の内の肉棒もぶるっと震える。
続けて確認したくなり、もう一度同じことを繰り返すと、やはり同じ反応がかえってきて、
より内部がきつく締まる。
その身体の変化に、バーナビーはゆっくり自らを先端まで引き抜き、再び奥まで突き進めれば、
次第に柔らかく受け入れ始める中の粘膜は、柔らかさを増しながらも徐々に奥から一層締め付けを強くする。
バーナビーはその誘いに取り込まれそうになりながらも、
虎徹の最奥をぐりっと先端で押し上げた。
「う、あッ・・・・!」
たまらず上がる熱い吐息混じりの声、そして今の快感ではっきりと硬さを取り戻した虎徹自身。
「虎徹、さん・・・・」
もう我慢も限界で抑え切れなくて、バーナビーも自らの快楽を求め、腰を使い始めた。


「・・・・・ッ、・・・・く、う・・・・っ・・・っ・・・」
直接も直接、内壁を擦られるたび、虎徹の背中がしなる。
すでに下肢は、もう痛みも何も姿を潜めてしまい、バーナビーが動くたびに伝うのは汗と、体液と。
「・・・・好き、です」
「、ッ!」
耳元で、鼓膜にダイレクトにそんなふうに言われ、
んなこととっくに知ってるぜ、と茶化す余裕もなく、虎徹が首を竦める。
バーナビーはまたもやもう一度、
「好きです」
ただ言いたいことを繰り返し、虎徹の奥の突き上げも繰り返した。
「・・・・此処、ですよね」
「ぅ、あ!」
狙いを定め、とある部位を突けば、虎徹の内部が痛いほど締まり、すでに絶頂が近いバーナビー自身を容赦なく絞り取ろうとして。
「僕、も・・・・、一度・・・・!」
抗えない甘い刺激に、バーナビーの腰の動きが激しくなる。
ぎしぎしとベッドを軋ませながら、夢中で虎徹の身体を貪った。
強く穿てば、同等の強さで快感を返し、ぐっと引き抜こうとすれば、留めるかのよう快楽を繋ぎ止めてくれる身体に、自らの肉棒が一段と膨れ上がるのを感じる。
あと僅かで達してしまいそうで、でもどうせなら一緒に絶頂を迎えたくて、
身体の間で白濁混じりの体液を滴らせていた虎徹自身をバーナビーは素早く捉え、
手の中で音が立つほど、激しく扱き上げた。
そうして先端の括れに指を絡み付かせた途端、
「や、め・・・・ッ!」
内側と外側、両側から挟み込まれるかたちになった虎徹がたまらず、
バーナビーの手を引き剥がそうと押しとどめてきたけれど。
構わずバーナビーの手は一層激しさを増し、
今にも弾けそうな先端の窪みをくいくいと弄って刺激した。
「ッく・・・・、あ・・・・ッ!!」
ビクッ、と虎徹の腰が大きく戦慄く。
無論バーナビーの方も限界で、猛った自らで勢いよく最奥を穿てば。
「―――――ッッ!!」
「―――――、ッ・・・・!!」
達したのは、ほぼ同時。
虎徹の白濁はバーナビーの肌を汚して飛び散り、
バーナビーは虎徹の内部に、溜めていた熱を吐き出した。


「・・・・・う・・・」
中に撒き散らされる体液に、虎徹が息をつく。
ここで一旦(・・・・) 休憩だな、と普段ならほっと一息、のはず、だったのだが。
そのはずだったの、だが。
だが。


「・・・・バ、ニー・・・・?」


まだ引き抜かれず、虎徹の中でそのままだったバーナビーが僅かに力を取り戻したことに気付き、
半信半疑で彼を見る。 そして、も一度自分の中のバニーちゃんの感触を確かめる。
間違いない。
一旦熱を放ったにも関わらず、バーナビーは未だ熱を湛えたままで、
それどころか、虎徹の中でまたも硬度をよみがえらせていく。
「な・・・・ッ、バニー・・・・!?」
「・・・・・・・頑張ってください」
甘い熱に翻弄されたように言い捨て、バーナビーは再びおもむろに腰を動かし始める。
「ま、て・・・・ッて・・・・!!」
二度目の絶頂のあと、そんな性急に続けられてはたまったものではない虎徹は、
「う、ごくなっ・・・・っ、バニー・・・・っ」
たまらずに本気で制止しようとするのだけれど。
「・・・・・・・・・・・・頑張りましょう」
好き勝手うさたんは、甘えた声で動きを止めようとしない。
つい今さっき放ったばかりであるのに、もうすっかりそそり勃っているバーナビーを身体の中で感じて、
「わ、わかった、わかったわかった、わかったからとりあえず一回、休憩しようぜ、・・・・休憩」
折衷案、で行こうと思った虎徹の言い分は、
「僕も、頑張りますから」
「な・・・・ッ!」
一欠けらも聞かれることは無く。
頑張り始めた(・・・・) バーナビーに、器用に腰を使われて、またも身体が浮く。
達した身体はただでさえ快楽に敏感になっているというのに、
互いにとどまるところを知らないほど、心地悦い。
所詮、人間だって動物で、どれだけキレイゴトで済まそうとしたって、
こんなふうに一度猛ってしまうと、歯止めなんて利くわけもない。
「は・・・・っ・・」
中で動くバーナビーの動きが次第に激しくなってくる。
三度、虎徹自身も快感を集積させ硬さを取り戻してきた。
「虎徹さん・・・・・・」
何度呼んでも物足りないかのごとく、バーナビーは自ら貪る快楽に顔を上気させ、
さらに快感を得ようと音を立てて挿入を繰り返す。
と、虎徹自身にまで手を伸ばしてきて、その下の双珠からまとめて揉み込んでくる。
「ぅあ・・・・ッ!」
一度目とは違い、一旦達してバーナビーにも相応の余裕が生まれてきたのか、
腰の動きと手の動きが連動し、内部では激しく、しかし手指はゆっくりと、けれど確実にポイントを突いてくる。
「くぅ・・・・っ・・・」
裏側を撫でられ、ぐっと射精感が虎徹に押し寄せた。
かと思うと、過敏な括れの部分に指が添えられ、そこをくちくちと丁寧に愛撫される。
先端から滴る蜜は、透明に白が混じって止まらない。
バーナビーがそこをいじる都度、彼を締め付けている内壁も負けじと収縮し、
彼自身にもたまらない快感を与えてきた。
「・・・・また、一緒に」
達きましょう、と爪先で先端の孔を抉る。
「くはッ・・・・!」
途端に虎徹自身がヒクつき、その孔が僅かに蜜を噴く。
それでもまだ決定的な刺激には足りず、勢いの収まらない虎徹自身は反り返り、
内側のバーナビーも同様、全ての欲を吐き出したくてもう仕方がなくて。
三度目、またもやキス。 口唇を塞ぐ。
今度のはそう深いものではなくて、口唇を甘噛みして、啄ばむ。
甘えっこうさたんの、甘ったれ極まりないキスに、三十路が応えかけたその直後。
「ぅあ、あッ・・・・!」
中のバーナビーが虎徹の最も悦いところをピンポイントで突いて、
お互いに煽り煽られ、もうそれどころではなくなった。
腰はぐいぐいとポイントを突き上げ、虎徹自身に回した手は彼全体を扱き上げながら、
意識してバーナビーは、内部の感触の違う、前立腺に自らの先端を擦ってそこを押す。
「いッ・・・・!―――――っっ!!」
目を見開いた虎徹の肉壁がこの上なく蠕動し収縮を重ね、バーナビーも思わず唇を噛み締める。
「く・・・・っ・・・!」
全てを搾り取ろうとするかの、絶頂手前。
もう我慢も手加減も出来ず、腰を激しく打ち付けた。
シーツに落ちる、もうどちらのものなのか判別がつかない汗。
「っ・・・・、達け、ますか・・・・?」
「・・・・はッ、・・・ぁ・・・・・っ・・・・」
吐息に消され、返事はなかったけれど。
バーナビーは自分もともすれば漏れそうになる声を堰き止めながら、
膨れ上がった虎徹自身、吐蜜寸前のそれを下から上に素早くさすり上げ、
中では最奥を鋭く、抉った。
「・・・・・く、は・・・・ッ・・・・!」
途端、ぴんと張り詰めた虎徹の身体が限界をもって弾け、
「・・・・・・・ん、ッ・・・!!」
バーナビーも二度目の高みをまたも彼の中で迎え、ただでさえ熱くてたまらないそこに、
再び熱を注ぎ入れた。


























「・・・・・・・・・うあ・・・・」
くったりと全身を沈め、荒い息のまま虎徹はベッドに沈む。
「筋肉痛・・・・・決定・・・・・・」
くったり、を 『ぐったり』 に変換させつつ、大した理由もなく一体今何時だ、と頭をもたげ、
ベッドヘッド上の時計を見ようとした。 が。


「One more time」


「・・・・・・・・・・・・・・・・へ?」


まだ自分の上に乗ったまま中に居る(・・・・・) バーナビから降ってきたのは、有り得ないワンフレーズ。
耳を疑った。


「待ッ・・・・・! 待て待て待て! マジで待て!!」


今度は止める。 本気で止める。


「キツイ! さすがにこれ以上はキツイって! 若いお前とは違・・・・!」


歳をカサにして、ストップ。 もうここから先は、いくら何でも。
なのに彼は、


「だから今のうちに頑張ってください、これから年々、もっとしんどくなっていくだけですから」


「なぬ・・・・!!?」


どう常識的に考えたって、今より若返ることはないですよね、と屁理屈うさぎ。


どんな道理だよ、なんだそのすっ飛んだ論法は、とぼやいたら。


「僕をここまで懐かせた虎徹さんが悪いんですよ」


しれっと責任転嫁してくる無責任バニー。


「ここまで甘やかした、貴方が全部いけないんです」


理不尽バニー。


「〜〜〜〜〜〜〜〜〜、」


二の句が告げない程とことん呆れ返りつつ、
それでも、
それでも。


「・・・・バカやろ。 お前に惚れた時点で、もう果ての果てまで甘やかしてやるって決めたんだよ」


初志貫徹だ初志貫徹。


そう、言ったら。


「ありがとうございます」


本当に嬉しそうな顔をしたバニーちゃんに、ぎゅっと少し強めに抱き締められた。
























もちろんこのあと即座に続ラウンド突入、
おじさんに筋肉痛が訪れたのは哀しいかな、2.5日後のことである。







『Lovely Bunnnnny!』 に続いて、便利なタイトルシリーズ第二弾(笑)。
タイトルが思いつかないときにバッチリ☆ あとに数字を付ければ良いだけなので、
今後重宝しそうです。  ←えッ・・・・