[ DDD ]


※P4Dネタです。 ネタです。 もう作文にもなってません。 ナニコレ。
加えまして、ディスってるわけじゃないです。 愛ゆえの暴言なんです。 ネタです。
すみませんだから怒らないで下さい。
今更ですがネタバレというほどでもないですけれども、 ・・・・・・・すみません





「正直、意外でした」
「うん。 僕も」




此処が何処で、
今がいつで、
鳴上と足立、
どうして並んで座って普通に会話をしているのか、なんて考えてはいけない。




それを二人とも暗黙の了解で前提としているうえで、足立は宙を仰いだ。
「最初からあれだけ踊れる設定だったらさ、僕の役割と立ち位置も違ってたような気がするんだよね。 本編でも」
「・・・・・・それは、その」
当然にして鳴上は言葉に詰まるが、構わず続けた。
「百歩譲って、P4U2での格闘技はまだいいとするよ? 一応、刑事だし。 でもってあの身体能力はほとんどペルソナの影響だってことで」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
説明つくじゃん、こじつけにも程があるけど。 と自虐も忘れずに付け加えつつ、


「でもさあ、ダンスは無理だと思うんだよ。 自分でも」


「・・・・・・・・・・・・・・・」


言ったところで、疑問に思ってみたところで詮無いコトだってのもわかってるけどさあ、と更に大きく宙を仰いで、先ほどからすっかり黙りこくっている鳴上に、足立は矢継ぎ早に疑問符を浴びせかける。


「ていうか、あそこ、どこ? 僕、どこから来てどこでダンスしてた? それでもってキミ、どこから乱入して来たの?」


「それは、 ・・・・・・・・・・・・・すみません、俺もわかりません」


まあ、素直で正直な回答に、そうだよなあと軽く返しながらも、
とりあえず何よりも聞きたかった訊ねたかった、否、問い詰めたかったコトが一つ、あった。


「で。 僕のダンス中、どうしていきなりパンツ一枚で飛び込んできたのか。 そこのところ詳しく聞こうか」


※ 『霧 ATLUS Konishi Remix』 HARDモード、それまでノーミス、あと少しでKING CRAZYの称号が取れそうだった終盤、衣装設定をランダムにしていたところ、フィーバータイムにて海パン一丁で突如現れた鳴上悠。
(※リアル。 本当にあった出来事でございます)


「おかげで取り乱してミスって、KING CRAZYが一瞬でパー。 それから何回やり直すハメになったと思う?」
(※こちらもリアル。 成功までにこのあと少なくとも二十回近くはやり直しました)


「あれは、一応海パンですけど」


「わかってるよそれくらい・・・・」


真顔で言われ、ああそういえばキミそういう性格だったよな、と今更ながらに足立は思い出して、思い返して盛大に溜め息をついた。


「途中で手とか差し出してくるし、あの手、万が一取ってたらどうするつもりだったのさ」


もはや疑問というより、義務に近い感情で聞けば彼は飄々と。


「そうしたらそのまま抱え上げて、海まで逃避行のランデブーでも、って思ってました。 海パンだけに」


「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」


返事をする気力もなくなってきたけれど、
ここまできたらまとめの感想。 あくまで嫌味混じりで。


「とりあえずストーリーモード、最後のあそこで 『決着をつけよう』 とか言いながらど真ん中から現れられて、本気でどうしようってうろたえたよ、僕」


「、」


「悠くん素人だよね? ちょっと練習してたからって結局は一般人だよね? アイドル押しのけて大トリでキミが出てくるってどういう状況?」


足立からの疑問符の連投に、当の鳴上は、


「役得、でしょうか」


一応主人公でHEROなので、と小声ながらも堂々と呟き言い放つ。
とは言えそう答えるしかないことも、足立はわかっていたから、


「すごいねー。 何でも出来ちゃうんだねー。 キミ、染色体78本くらいあるんじゃない?」


どこまでも嫌味っぽく、あえてわかるように揶揄ってやったのに。
聞いていたのかいないのか、それとも聞こえないフリをしたのかもしくは何一つ気にしないことにしたのかは不明だが、一切そこには触れず、突然鳴上は顔を上げこちらを向いて、


「どうせなら足立さんの中で踊りたいです」


「!!?」


とんでもないことを言い出した。


「もちろん、全部PERFECT判定のALLNIGHTモードでKING CRAZY、出す自信あります。 2000コンボくらいなら決められるんじゃないかって」


挑戦させてもらってもいいですか、と真顔で尋ねてくるけれど、
もう無視。
完全に無視することに決めた。
すると流石に相手にされないと鳴上も理解したようで、


「最後のポーズとか、足立さん腕上げるの好きですよね。 P4U2の時もそんなポーズ取ってたし」


今度は話題を変えて来た。
が、


「知らないよそんなの気にしたことないし。 偶然だろ?」


一言のもとに切り捨てて、足立は改めて。


「ま、僕も出世したよねー? PS2の頃の、無印P4のときからはこんなこと考えられなかったよ」


P4G、P4U2、ゴールデンアニメ、P4D。 と指折り追っていく。


「だけどきっともう 『次』 は無いし。 これで一区切りはついたんじゃない?」


お疲れさん、僕。 とこんなところで自嘲。
こうなれば当然にして鳴上が、
「そんなこと言わないで下さい、まだ、」
とか何とか、一ミリグラムの重みもないありきたりにも程がある反応をしてくることはわかっていたから、
「ああ、無い無い。 僕ごときがね、もうここまで出張れただけでキセキみたいなものなんだって」
苦笑して首を横に振ってやり、続けて。
「使い古されまくった表現だけどさ、『出会いは偶然。 別れは必然』。 イヤでも流れてく時間の経過と一緒。 過ぎ去ってくのはね、全部、必須条件なんだよ」
キミにもいつかわかる時が来るんじゃない? と狡猾に打ち切ろうとしたのに、


「それなら、もう一度始めましょう」


「・・・・・・・・は?」


「誰にも何にも阻害されないくらい、どこか遠くで。 二人で」


鳴上がこれまた突拍子も無いことを言い出した。


「あのねえ・・・・・・」


呆れ返り、呆れ果てるその前に一笑してやろうとして、何故だか何だか巧く嗤ってやれず、足立は結局。
放り出す子供に、最後の餌を与える一言。


「ま、限りなくゼロに近いけど、もしも 『次』 があるようだったら、考えてあげてもいいかな」


「本当ですか」


そんなこと、皆無で絶無だと分かりきっているからこそ、軽く言い放てる無責任極まりない言葉に鳴上は疑うこともなく、飛びつく。
その表情はあの頃から全く変わっていない。 変わらない。 変わるわけがない。
変わるはずがないのだ。 全てが始まった時、終わって時からそう大した時間が経っている訳ではないがゆえ。


与えた餌を彼が飲み下す前に、




「あはは。 終わりだって言ってるのに。 どこまで未練タラタラなのさ、本当にしつこいなあ」




哂いながら触れてやった口唇の味を理解する前に、








「終わりだからサヨナラ。 はい、おしまい」








最後の最後、悠々と締めくくった。










あれ・・・・おかしいな・・・・P4Dネタで、くだらないまま突っ走ろうとしたのに、
気がつけば最後で辛気臭くなってしもうた・・・・
ナニコレ・・・・